エゾシカフェのコンセプト

エゾシカフェは、もちろんエゾシカ料理しか、ご提供しないカフェですが、
本当のコンセプトは、『このお店に来るとエゾシカのことを好きになってしまう』オーラを浴びて、
お店を出た瞬間に、エゾシカ=LOVE になってもらうことにあります。

エゾシカっていうのは、北海道の野山に普通に住んでいる動物です。
今、めちゃくちゃ増えすぎていて、畑や森を荒らすので困っています。
で、狩猟されてお肉になっているのですが、この肉の旨いことといったらちょっと驚きです。

今まで、食ったことのある肉が、牛、豚、鶏しかレパートリーない人。
エゾシカはどうですか?一度食べれば、その味のとりこになってしまうしかありません。
だって、エゾシカは野生ですもの。野生のエゾシカ肉を食べれば、ふつふつと、あなたの野生の血が沸きあがるのを感じることができるかもしれません。

特に…
 1.あ~肉喰った。って感想が欲しい人。
 2.最近パワーが足らなくっていまいちな人。
 3.ダイエットしてるけど、肉食いたい人
   (エゾシカは、牛の3分の1のカロリーしかないんでヘルシー)
 4.鉄足りてない…人
   (エゾシカは鉄分豊富、そのあたりのレバー食べるより鉄分取れます。)
そんな人、大歓迎です。

ちなみに当店の店主は、その野生の肉を商う伝道師っぽいことをしています。
もちろん、北海道のマタギ的な方々ともマブです。(いや、師匠です。)

シカ料理しかないカフェですが、毎週違うニューメニューを用意しています。
エゾシカ肉は、とても奥が深く、いろんなメニューをご提供できます。

ぜひ、あなた。そこのあなたも、エゾシカ食べてください。
エゾシカと一緒にお待ちしています。

(当店ではシカダジャレも、もれなく聞けます。もし、聞きたくないときは、店主を叱ってください。)

エゾシカの秘密

エゾシカは、北海道にいるシカです。本州にいるシカ(本土シカ)より、一回り大きいシカです。
昔は、北海道にエゾオオカミがいて、適度にエゾシカを食べてくれていたので、
生息数のバランスが取れていましたが、今は、エゾシカを食べる動物がヒグマしかいなくなってしまい、
(今はヒグマも少なくなっています。)
エゾシカは、我が世の春を謳歌して繁殖活動しまくって増える一方です

偉い先生のお話によると、約50万頭くらいのエゾシカが北海道にいて、
年間20%づつ増えていくそうです。

つまり、年10万頭ぐらい増えるってことですね。

このペースで増えたら、年20%の複利計算なので、これから5年たったら、約3倍の150万頭になります。
もちろん、エゾシカを捕獲するハンターもいるので、増えているのは、毎年数万頭ですが、
ほったらかしにしてしまえば、北海道がエゾシカで覆い尽くされてしまいます。

ぱっと見たところ、可愛いエゾシカちゃんなので、増えてもいいじゃない?
と思う方もいらっしゃると思いますが、このエゾシカが、農産物や高山植物や、
樹木や苗木を食べて、けっこう深刻な問題になってしまっています。
(ちなみに、至近距離でエゾシカ見たら、可愛いというより、怖いです。まじで…)

で、
『エゾシカなんとかすんべさ。(北海道弁)』ということで、美味しく食べようっていう動きが出てきています。

エゾシカは、牛に比べてカロリー3ぶんの1、鉄分も豊富、その上ミネラルもばっちり含まれていて、
美味しいだけじゃなくて、体にも優しいヘルシーフードです。

つまり、エゾシカ食って、環境保護にも貢献するしかないしょ(北海道弁)。


冬毛のエゾシカ
(酪農大学 狩猟管理学研究室(日本で唯一の狩猟専門の研究室!)の伊吾田先生撮影)

エゾシカダジャレ

ここに、ダジャレをおこうと考えてみたのですが、さすがにさすがなので、
ダジャレじゃないことをちょっとだけ、いろいろ書いてみます。
(そのうち、ダジャレにするかもしれません。)

エゾシカにかかわらず、シカと日本人は実は関係がめちゃくちゃ深いんです。

今では、シカ肉を食べるなんてちょっと変わった目で見られることもあるのですが、
その昔、(つい最近まで)シカは、日本人みんなのご馳走でした。

地名で、『鹿』がつくところ多いでしょ。
(鹿島、男鹿半島、鈴鹿、鹿児島、鹿鳴館、シカゴ もっともっとたくさん有ります。)
鹿がつく地名のところは、昔シカがたくさんいて、だいたい、シカを食っていました。
牛や豚といった、家畜はとても貴重だったので、むしろシカのほうがよく食べられていた、
という話もあります。

シカの皮も昔から有効活用されていました。
シカの皮を漆で固めれば、戦国武将の甲冑になるし(軽くて丈夫で雨にも強い!)、
皮をなめして、印伝(甲州印伝が有名)といった、小物にもしてました。

実はシカと日本人はとても仲良し(?)だったんですね。
シカダジャレが、こんなにあるのもなんとなく分かる気がするような・・・